雨のロード・メイヤーズ・ショー2009
800年間にわたり毎年行われているパレードだ。京都の祇園祭が毎年行われるようになってから来年で1040年だ。ふふふ。当方が240年も勝っている。ロンドンの金融街シティは、ロンドン内にあって建前は別の行政区であり、その市長をお披露目するパレードだ。約1時間で130以上の行進がやってくる。
毎年セントポール寺院前に特設スタンドが設けられるので、早めに切符を買っておいた。この時期のロンドンである。もちろん傘だけは持参した。
最初にやってくるのがスコッツガードのバンドだ。近衛歩兵のスコットランド連隊だ。
古式ゆかしいド派手な服装をした人たちも歩いてくる。
戦車の横で手を降る紳士もやってくる。
バンドもどんどんやってくる。
かと思えばライオンキングみたいなのもやってくるので、セントポール寺院の子供たちは大喜びだ。
もちろんバグパイプもやってくる。
フリーメイソンが2階建てのバスに乗ってやってくる。
しかし、海兵隊のバンドがやってくるころには雨が降り出してしまった。
ただでさえバンドの衣装が派手なのに、観客の傘の色が重なって雨に映える。
そろそろパレードも終わりに近い。エライ人たちの馬車が続く。用意の良い人たちの馬車だ。しかし、誰が誰だか判らない。
用意の悪い人たちの馬車だと、誰が誰だか判るがおバカっぽい。観てるほうも地獄だが、乗ってるほうも地獄だ。
もう嵐である。風で観客の傘が空を飛ぶ。とはいえパレードはあと数分で終わりだ。近衛騎兵のライフガード連隊がやってきた。かっこいー!!とはいえ、もうピントもあっていない。あまりの嵐ぶりに、野生動物写真家にでもなったような気分だ。
そして最後にロードメイヤーがとんでもなく立派な馬車に乗って登場した。
このパレードが800年も続いているのにあまり有名ではない理由が分かった。時期がアレなのである。