Shelly Manne & His Men at the Black Hawk Vol.1

COMPLETE LIVE AT THE BLACK HAWK

COMPLETE LIVE AT THE BLACK HAWK

At the Black Hawk 1

At the Black Hawk 1

At the Black Hawk 2

At the Black Hawk 2

Live at the Black Hawk 3

Live at the Black Hawk 3

Live at the Black Hawk 4

Live at the Black Hawk 4

Live at the Black Hawk 5

Live at the Black Hawk 5

以前、スタンダードからJAZZに入ると、JAZZの面白みや醍醐味がわかりやすいと書いた。いつかどこかで誰もが聴いたことがある親しみのあるメロ ディーこそが、スタンダードたる所以。蛇足だが、意外なことに後の世でスタンダードと称されるようになる名曲の数々は、必ずしもその当時のヒット曲という 訳でもない。

聞き覚えのある曲であれば、JAZZを聴いたことがない人にとっても取っ付きやすい。演奏しているミュージシャンやシンガーの名前は知らなくても、 自分の記憶の中のイメージと聴き比べることができる。アメリカの古いミュージカル映画やディズニー映画を見たことがない人でも、東京ディズニーランドで 「When you wish upon a star」や「Someday my prince will come」のメロディーを聴いたことがある人は多いだろう。

ジャズ・ミュージシャンにとって、曲とは自分の個性を表現するための素材でしかない。JAZZでいうスタンダード(スタンダード・ジャズ)とは、そ の曲を演奏するジャズ・ミュージシャンが多いということであり、それは即ち聴き比べることができる演奏が多いということである。

ミュージシャンによっては、これが同じ曲?と思える程演奏の仕方が異なる。同じ曲や、慣れ親しんだ曲のいろいろなタイプのJAZZの演奏を聴くこと によって、JAZZという音楽ジャンルの幅広さがわかってくるだろう。それに伴い、好みの演奏スタイルや傾向が自ずとなんとなく掴めてくる。こうなってく ると、面白くなってくる筈。

その後は、一人のジャズ・ミュージシャンを掘り下げるも良し、ある年代のジャズ・スタイルを掘り下げるも良し。私の場合、Chet BakerArt PepperZoot Simsであり、West Coast Jazzが、JAZZの入口だった。つまり私は白人が演奏したJAZZから入ったきたことになる。

今回は、Shelly Manne & His Men at the Black Hawk Vol.1を紹介しよう。レーベルは、Contemporary。1959年9月、サン・フランシスコのナイトクラブでのライブ録音。LPでは Vol.1〜4までの4枚に分けてリリースされた。どうせなら全部聴いて欲しい。あれ?CDではVol.5も出ている・・・知らなかった、買わなくっ ちゃ。そういえば、この4枚のレコードを使って、私の披露宴のBGM用のカセットテープを作ったっけ。

(JHS-JAZZ 山田)