2011-12-01 『フクロウ』 新刊ちょい読み 新刊ちょい読み フクロウ ─ その歴史・文化・生態作者: デズモンドモリス,伊達淳出版社/メーカー: 白水社発売日: 2011/11/25メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見る本文204ページなのに本体2600円という高額本。それもそのはず紙質も印刷も素晴らしい。図版も写真も素晴らしい。装丁・デザインも素晴らしい。本棚に置いておきたくなる本の筆頭だ。デズモンド・モリスといえば1967年刊の『裸のサル』だが、本書は2009年刊行。円熟のモリスは1928年生まれの動物行動学者。じつはシュルレアリズムの画家でもある。本書は「古代のフクロウ」「エンブレムになったフクロウ」「ユニークなフクロウ」などの10章で構成される博物誌だ。「フクロウとしての自画像を入念に見るピカソ」とか「威嚇するアメリカワシミミズクの写真」とか、いやはや読まなくても見ているだけで楽しい本だ。