『複雑で単純な世界』 新刊ちょい読み

複雑で単純な世界: 不確実なできごとを複雑系で予測する

複雑で単純な世界: 不確実なできごとを複雑系で予測する

「またまた複雑系か、そろそろ飽きちゃった」と思ったあなたは深刻なポピュラーサイエンス本マニアである。ニール・ブキャナンは元オックスフォード大学の物理学教授。現在はマイアミ大学「複雑性に関する学際的研究グループ」主任だ。「カオスとフラクタル」「金融市場の動向を予測する」「感染症、癌をいかに抑えるか」「自然と量子ゲーム」などの12章。各章には5つの節が設定されていて「暴落の分類学」「渋滞税の額を変化させる」「放射性崩壊と交際の進展」「似てくるテロ、内戦、国家間戦争」などなど。話題は独立しているようなので、どこから読み始めるか考えるのも楽しみだ。本書とぜんぜん関係がないが、オックスフォード大学は26人のイギリス首相、、47人のノーベル賞受賞者、6人のイギリス国王、50人以上のオリンピックメダリストを排出している。