ボクはどんな電子書籍を読むのだろうか
- 作者: ロベルト・サヴィアーノ,大久保昭男
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/01/11
- メディア: 単行本
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- 作者: チャールズ・ローゼン,朝倉和子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2009/09/19
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- 作者: 竹山恭二
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2008/03/21
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- 作者: 中村安希
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/13
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- 作者: 工藤昭彦
- 出版社/メーカー: 批評社
- 発売日: 2009/11/01
- メディア: 単行本
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<紙の本>
紙の本は買い続けるであろう。本は物欲と無縁ではない。書かれている情報だけではない価値が本にはある。たとえば小学館の『日本の歴史』全集などは本棚に並べておくだけで幸せになる。装丁が美しいからだ。ここ数年の単行本では『死都ゴモラ』『ピアノ・ノート』『平左衛門家始末』『インパラの朝』『資本主義と農業』あたりの装丁、とりわけ背表紙が好きだ。もちろん内容も申し分ない。
第2に『コンテナ物語』『眠れない一族』などのノンフィクションは紙で買う。かなりの頻度で本棚から取り出して引用したりするからだ。そのためには紙の本が良い。本の真ん中あたりに何か面白いことが書いてあったのだが、それが何であったかを忘れてしまったという状況がたまにある。つまり検索ワードすら思い出せないこともあるのだ。そこで資料性のある本は紙で買う。ノンフィクションの新書の大半も同様である。
第3に人生に影響を与えてくれた本、励まされた本、癒してくれた本は本棚に祀る。もはや本棚というよりも知の神棚である。
<Kindle>
Kindleは日本語版が出たら買う。小説が第1のコンテンツとなるであろう。小説にはカラーは不要だし、ランダムアクセス性がない。バックライトがないから感情移入がし易いはずだ。それどころか小説は紙ではもはや買わなくなるかもしれない。10.2オンスということは290グラムくらいだから、厚めの文庫本と同程度の重量だ。ソファに寝転がって読むとすると、ページめくりも楽だし、ホールド性も本よりはるかに良いはずだ。
Kindleの第2の用途は100円であれば読んでみたいという文字中心の本だ。案外ここに大きな市場があるかもしれない。たとえば文藝春秋のバックナンバーの記事「立花隆による田中角栄の金脈研究」などが1本30円だったら買いたい。とはいえ、Kindleの画面まわりの額縁の厚みが気になる。もう少し薄くならないものだろうか。「いまどき?」という感じがして、デザイン的にはショボイ。
<iPad>
iPadは無条件で買う。書籍として第1に期待しているのはビジュアル系の新書と美術シリーズだ。前者の例は創元社の『知の再発見』双書やソフトバンク・クリエイティブの『サイエンス・アイ』新書などである。双方ともカラー写真を多用しているし、章ごとに内容が独立していることが多い出版物だ。後者の例は小学館の『アート・セレクション』シリーズや青幻舎のビジュアル文庫シリーズなどである。不思議なことにiTunes上のコンテンツはデジタルデータであっても、物欲の対象になってしまう。そのため、この類のシリーズは売れるに違いない。
第2に期待しているのは専門書ではない一覧性のあるビジネス書だ。たとえば『「イスラムマネー」がわかると経済の動きが読めてくる』などだ。ただ今まさに欲しい情報を本から抽出し、ネット上から関連情報を探すためである。本というよりもiPhone・iPadアプリである。
<読まれなくなる本>
どの媒体で読むのかの判断が難しいのは、たとえば『ツイッターノミクス』だ。情報として有用なのは、せいぜいここ数年であるから、紙の本を保存する必要はない。いっぽうで、1冊を熟読するというよりも、ざっと斜め読みして、面白そうなところに戻って、少し深く読むという感じだから、パラパラめくれる紙の本が良い。電子化が進むと、結果的にこの類の紙の本は売れなくなるかもしれない。
<具体例>
『BORN TO RUN』ノンフィクションだが一人称視点であり、厚い本なのでKindle。
BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"
- 作者: クリストファー・マクドゥーガル,近藤隆文
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2010/02/25
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- 作者: 岩村暢子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/02/19
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- 作者: モートンマイヤーズ,小林力
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/03/10
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- 作者: 日本航空・グループ2010
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/03/17
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- 作者: 室井秀太郎
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/01/13
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- 作者: マーシャル I ゴールドマン,鈴木博信
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/02/23
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知っておきたい有害物質の疑問100 (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 齋藤勝裕
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2010/01/16
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