経済成長からの脱皮を思考する人々

http://www.diplo.jp/articles09/0908-4.html
ル・モンドによるフランス縮退派の解説記事だ。後日、本ブログでも書評を掲載する予定だが最新ルポ『資源大陸アフリカ』などを読むかぎり、全世界的には少なくとも市場至上主義はなじまなくなってきていることは明白だ。日本にいては気づきにくいが、暴力の輸出が止まらないからだ。結果的に全世界的な社会的コストが高くなりすぎる可能性があるのだ。

日本においては社民党が縮退論を展開する欧州大陸左派を手を組む勢力になりえたはずだった。しかし、実際は民主党と連立を組み、公共投資を拒否しながら自立的な内需拡大にいそしむことになるのであろう。それでは新自由主義と根本は変わらない。短期的にはそれが正解かもしれないが、どこかでだれかが縮退に備えなければ、50年後の日本は漂流することになるかもしれない。