カラーコピー機のなかった時代のユーザーサポート
4月30日のアクセスが急に跳ね上がったので調べてみると、ホリエモンが本ブログを紹介してくれていた。Windowsに出てくる「砂時計」を「臼」だと思っていたユーザーがいたことがツボにはまったらしいのだ。(毎度どーも)
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10251194693.html#cbox
他にもいくつか面白いクレームがあったので紹介しよう。全て15年以上前のことだから時効であろう。なにしろソフトウェアを売っているほうも、買っているほうも素人同然だったのだ。
当時は5インチフロッピーというのがあった。ぺらぺらの黒いジャケットの中に5インチの磁気ディスクが入っているだけのものだ。トラブルを調べるために、サポート担当者はユーザーにそのフロッピーをコピーして送るように依頼した。
ご期待どおりである。そのユーザーはA4版の白黒コピーをとって送ってきた。なにしろ当時はカラーコピーがなかったのだ。
それではと担当者はフロッピーそのものを送るように依頼した。ユーザーは丁寧にジャケットの封印を開け、中の磁気ディスクを抜き出して、4つにきちんと折りたたんで封筒に入れて送ってくれた。トラブルの原因は不明だった。
矢印が見えないクレームもあった。画面の矢印が時々見えなくなるというのだ。マウスに隠れるのだという。マウスカーソルがマウスに隠れるという真の意味を理解するには百戦錬磨の担当者でも時間がかかったという。
おわかりになったであろうか。そのユーザーはマウスそのものをモニター画面に押し当てていたのだ。さぞかし腕が疲れたであろう。
当然だが、矢印が画面の端まで届かないという問い合わせは多くあった。自分の机が小さいので、矢印は画面の中心にとどまってしまうというのだ。1メートル四方の机が必要なのは、欠陥だというのだ。マウスを持ち上げて、再度動かすという説明はマニュアルに書いてなかった。