Wes Montgomery / Full House
- アーティスト: WES MONTGOMERY
- 出版社/メーカー: CONCO
- 発売日: 2008/01/14
- メディア: CD
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「どんな音楽聴いてます?」と問われ、「JAZZとか」と答えてしまうと、楽しく語り合える筈の音楽の話題が煮詰まってしまうことがある。悲しいかな、JAZZがどういう音楽なのか果たしてよくわかっていない人とでは、誰もが(?)名前位は知っているマイルス・デイビスあたりが出てきたところでJAZZについての話題は終わってしまいがち。 JAZZ聴くって言っても、なんでもござれって訳でもないからなぁ・・・なんとも説明しにくいったらありゃしない。名前だけじゃなくて、マイルスがどういう類のJAZZをやってきたのか概ね知っていてくれたりしたら、いつのマイルスが好き?とか、カインド・オブ・ブルーの音ってさとか、話のネタには困らないのに。
「一口にJAZZと言っても、これがまたいろいろありましてね。ディキシーランドもジャズだし、フリージャズとかもありますけど」などとJAZZについて語り始めたら、もういっぺんに興ざめされてしまいそう。「だからJAZZって訳わかんない」と拒否反応を示されかねない。JAZZは長い歴史とその範疇が広過ぎるが故に、妙に誤解されてしまってもつまらない。
私でさえ、流石に「もろ」ディキシーは退屈だし、「もろ」フリーは疲れるからあまり聴かないし、聴けない。でも、「もろ」でさえなければ、このあたりのJAZZもそれなりに聴く。メインで聴くのは、やはり50's〜60'sのJAZZ。昔は聴くのが辛かったレコードでも、改めて聴き直してみると抵抗感がないどころか、いつの間にかお気に入りの仲間入りになったり。アバンギャルドも時間が経ってしまえば、クラシックになってしまう訳だし、ディキシーだって、ディズニーランドで聴けばやっぱり楽しい。
今回は、Riversideからリリースされた「Wes Montgomery / Full House」を紹介しよう。1962年のライブ録音。60年代前半のJAZZの大名盤。彼は親指1本でメロディーラインを奏で、彼独特のグルーブを生み出す。オクターヴ奏法と合わせて、彼がJAZZギターのスタイルを確立したようなものだ。老若男女、紳士淑女、坊ちゃま、お嬢様、誰が聴いても、「JAZZっておしゃれ」と思ってくれるに違いない。彼は譜面が読めなかったらしい。
(JHS-JAZZ 山田)