『宇宙の果てを探る』
宇宙の果てを探る-誕生から地球外生命体まで (COLOR新書y)
- 作者: 二間瀬敏史
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2009/03/06
- メディア: 新書
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株価バブル後最安値とか、呆れるばかりの馬鹿政治家たちとか、完成しない船舶プラモデルとか、最近は足元ばかりを見ている気がする。子供のころは宇宙の果てのさらにその先はどうなっているんだろうとか、宇宙ができる前の宇宙はどうなっていたんだろうとか、夜空を見ながら想像しては、文字通りクラクラしていたものだ。
本書89ページに2002年11月に観測された太陽プロミネンスの写真がある。比較のために地球がはめ込まれているが、豆粒のようである。163ページは超新星1987Aの20年後の写真だ。小柴博士はこの超新星からのニュートリノを検出したことでがノーベル賞を受賞した。20年後の超新星の姿はイヤリングのような姿になっている。
宇宙船でシリウス近くまで行ったときの景観や、銀河中心にある超巨大ブラックホール、ホットジュピターなどの想像図も楽しい。本書は通勤通学時よりも、どこかに旅行に行くときに持っていくと良いかもしれない。壮大な宇宙を勉強するのではなく、感じるようにして触れることができる本だ。