ローマ教皇、聖ピオ十世会の司教4人破門を撤回

http://christiantoday.co.jp/main/international-news-2020.html
宗教については書評のみにとどめ、直接エントリを書かないと決めていたのだが、この記事は気になるので全文を紹介しよう。キリスト者は悩んでいるのだ。アメリカのキリスト教右派にしてみると、イスラエルユダヤ人との軋轢は来るべきハルマゲドンを考えると、できるだけ避けたいはずなのだ。

ローマ教皇ベネディクト16世は24日、非認可の儀式で聖職に任命されたとして、1988年に前ローマ教皇ヨハネパウロ2世により破門されていた英国人のリチャード・ウィリアムソン司教ら4人の破門を撤回すると発表した。米CNNが伝えた。

CNNによれば、ウィリアムソン司教は先日スウェーデンのテレビ局に対し、ナチスドイツの収容所で死亡したユダヤ人が20〜30万人はいると認めたものの、ガス室で死んだ者はいないなどと主張していた。イスラエルユダヤ人当局者は教皇の決定に強い不快感を示したという。

ユダヤ人との対話を担当する教皇庁キリスト教一致推進評議会のウォルター・カスパー枢機卿はCNNに対して、破門撤回が教皇による決定であることを語り、「自分の意見はあるが、教皇の決定にコメントしたくない」と答えた。

聖ピオ十世会は、第2バチカン公会議(1962〜65年)の決定に反対した故マルセル・ルフェーブル大司教によって創立。同公会議以前の教義、規律、秘跡、ミサなどに基づいて活動している。