日米英と民主党

バーナンキが安倍首相のリフレ政策を支持した。これはもちろんアベノミクスFRBの政策と合致しているからだが、日米は欧州経済への気配りと中国封じ込めを秤にかけ、結局はドルと円のデプリシエーション戦略を容認したという印象だ。日米はTPPも合わせて中国包囲網できっちりとパートナーシップを確認しはじめたといっても良いかもしれない。イングランド銀行も同様のコメントを出している。歴史的に日米英が握っている時は日本は絶好調だ。これからは多少の各国固有の利益を後回しにしても、日米英の共同利益を最大化し、同盟関係を強化することこそが重要になるかもしれない。

という環境下で、日銀総裁人事に選挙目当ての対立軸を作るためだけに民主党が反対したとしたら、参院選では手痛いしっぺ返しを受けるであろう。民主参院には知り合いもいるのだが、全員落選する可能性があると思う。その割には本人たちはその意識がないようで、さすが民主党というしかないのである。選挙至上主義と政策至上主義というマニアックな両極に走った歴史的泡沫政党として記憶されるであろう。