理研はプレスリリースを出すか
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/136999
「スパコン開発で『ゴードン・ベル賞』 長崎大助教ら受賞『国内最速』安価で実現」
本日0:06にアップされた西日本新聞の記事である。本件について、まだ大手メディアの報道はない。事業仕訳けで大騒ぎしている最中だ。できればこの件はなかったことにしてしまいたいはずだ。
ところで、このゴードンベル賞は「高性能計算の世界で最も権威のある賞の一つである」と、言いきっているのは、スパコン予算獲得に必死な野依理事長率いる理化学研究所だ。
http://www.riken.go.jp/r-world/research/results/2009/090807/index.html
理研は今年8月7日に長崎大学と共同で本件についてプレスリリースまで出している。ゴードンベル賞のファイナリストに残ったというのだ。もう胸をパンパンに張っているようすがプレスリリースから良くわかる。
しかし、実際にコストパフォーマンス部門で賞を取ったうえに、それが国内最速だったのはじつに皮肉だった。なにしろこのマシン、「地球シミュレータ」の性能を上回るのだが、開発費用は3800万円だったのだ。
もちろん、8月のプレスリリースは「来るべきエクサフロップス(毎秒100京回計算)スーパーコンピュータに向けた次世代のプロセッサ開発に貢献していきます。」と予算を意識した文章がさりげなく入っているのだが、まさかそのGPUを作るために267億円かかるというわけではなかろう。