Staffan Abeleen / Downstream
- アーティスト: スタファン・アベリーン・クインテット
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: LP Record
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一度行ってみたいところ。それはクラブ。勿論、おじさんの憩いの場のクラブではない方のク・ラ・ブで、バブル終焉の頃までディスコと呼ばれていたところの方だ。ディスコという呼称はまだ俗世間で通用しているのだろうか?あなたはディスコ派?それともクラブ派?さて年代の分かれ道。
最近はとんと音楽好きな若い人と話す機会がないので、想像の域を出ないのだけれど。私からすると最近の人、つまりクラブ派の人は、たぶんクラブミュージックからJAZZに入ってくる人が多いのではないのかななどと、勝手に思っている。
ダンスホールを中心に、Swing Jazz が大流行した1930年代、JAZZはアメリカ社会に広く受け入れられたダンス・ミュージックだった。1940年代、Bebop が生まれ、1950年代には Modern Jazz に発展していく。ダンス・ミュージックであったJAZZが、鑑賞音楽として芸術性を持つようになってきた訳だ。
そして1980年代、ロンドンのクラブシーンで生まれた「JAZZで踊る」ムーブメントや、JAZZをサンプリング・ソースに用いたHip Hopなどから、Acid Jazzと呼ばれるジャンルが出現。現在のクラブミュージックシーンをリードするDJはフロアで踊るための音楽ソースの一つとしてJAZZを扱うようだ。
私はディスコ世代なので若者が集うクラブに行って踊れるはずもなく、おじさんが場違いな場所ということは十分承知しているのだが、私が知っているJAZZで若者が踊る光景を遠巻きでいいから見てみたいのと、出来るものならDJってちょっとやってみたかったりするので、一度クラブに行ってみたいのである。
今回はStaffan Abeleen/Downstream を紹介しよう。レーベルはPhilips。1966年、ストックホルムでの録音。さらっとふつーにプレイしているのだが、この普通さこそが曲者。2年ほど前にレコードとCDで国内盤が出たが、売れ残っているようでどちらもまだ新品で買えるようだ。今までの名盤本に載っていないからあまり知られていないのだろう。聴きやすいし、間違いなき名盤。こういう質の高いJAZZは絶対聴いて欲しい。
(JHS-JAZZ 山田)