Zoot Sims avec Henri Renaud et Jon Eardley

ズート・シムズ・オン・デュクレテ・トムソン(紙ジャケット仕様)

ズート・シムズ・オン・デュクレテ・トムソン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ズート・シムス,ブノワ・ケルサン,アンリ・ルノー,ジョン・アードレイ,シャルル・ソードル
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/11/20
  • メディア: CD
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ひょんな事からJAZZに接し、JAZZ本片手に連日前後不覚で中古レコード屋を回り始めてから数年後。現在のようなネット時代が到来する前、パソコン通信全盛の頃。私は、ニフティサーブのフォーラムを通じて、Charlie Parker の世界的コレクターであるM氏と知り合った。

M氏から、1948年に創立された日本最古のJAZZ鑑賞のための会「HOT CLUB OF JAPAN」の月例会に誘われたことが、私がJAZZにどっぷり浸かりこむことになったきっかけとなる。

当時の会長は、ジャズ評論の草分けにして第一人者だった故油井正一氏。氏は1996年に勲四等瑞宝章を受賞している。そんな会だから、参加者たるやそれはもう錚々たる顔ぶれで、私の参考書であったJAZZ本を書いた人とか、著名なジャズ評論家だらけ。初心者の私なんかが、こんな会に来ちゃいけないんじゃないかとビクビクしながら図々しく月例会に通わせてもらっていた。

月例会では、メンバーが交代で好きなプレイヤーを紹介する時間があった。JAZZ本を、その作者自身が解説しているようなものだ。ある例会で、横浜のJ氏がZOOT SIMS を紹介してくれたことによって、その後私は ZOOT のコンプリート・コレクションを目指すようになる。それを知った前述のM氏は、後日彼お手製のディスコグラフィーを贈呈してくれた。

ZOOT SIMS の本名はJohn Haley Sims。私の「JHS-JAZZ」とは、彼の頭文字から取ったネーミングである。

今回は、その時J氏が聞かせてくれたレコード(国内盤だったけど)を紹介しよう。Zoot Sims avec Henri Renaud et Jon Eardley。1956年、パリでの録音で、レーベルはDucretet-Thomson。原盤は10インチ。通称「デュクレテ・トムソンのズート・シムズ」。私は未だズート嫌いにお目にかかったことがない。彼は、死ぬまでプレイスタイルが変わらなかった。これはある意味すごい事である。

(JHS-JAZZ 山田)