The Lester Young - Teddy Wilson Quartet / Pres and Teddy
- アーティスト: Lester Young
- 出版社/メーカー: Polygram Records
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
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JAZZのTrioとは、一人の好士より三人の愚者ではなく、一人の好士(リーダー)を二人の賢者がバックアップする編成である。シーンによっては、好士が交替したり、三人の賢者になったりするのがトリオの面白いところ。
Quartet(四重奏)は、ピアノ・トリオに管楽器が加わった編成が多く、日本ではワンホーン・カルテットと呼ばれる。この場合、リーダーはメロディーを奏でる管楽器奏者であり、ピアノはリズムセクションの一つとしてサポートに回る。勿論、管楽器ではなく、ギターやヴァイブなどのリーダー楽器を加えた編成もあり。
Quintet(五重奏)。リズム・セクションとなるピアノ・トリオに、管楽器2本が加わった編成が多い。この場合は、ツーホーン・クインテットということになるが、これも日本だけで通じる呼称である。リーダーの管楽器を、もう1本の管楽器がサポートする形なので、リーダーを差し置いてサブが延々とソロを取ったりすることはご法度。JAZZは礼節を重んじる。
Sextet(六重奏)、Septet(七重奏)、Octet(八重奏)、Nonet(九重奏)、Tentet(十重奏、Dectetともいう)、Big Bandと、楽器編成数によって呼び方が変わってくるが、どの編成でもリーダーが絶対であり、リーダーのJAZZを実践するために楽器が編成される。 JAZZは個人主義音楽なのだ。
今回はThe Lester Young - Teddy Wilson Quartet / Pres and Teddy を紹介しよう。 1956年の録音で、テナーサックスのLester Young と、ピアノのTeddyWilson の2人名義のカルテット。尊敬をもって Pres の愛称で呼ばれたレスター・ヤングは、1930〜40年代が全盛期なので、これは最晩年の頃のプレイである。陽だまりの桜でも見ながら聴いて、「JAZZっていいなぁ」って思って欲しい。
(JHS-JAZZ 山田)