Lee Morgan / Vol.3
- アーティスト: Lee Morgan
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 2007/08/20
- メディア: CD
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1947年、セロニアス・モンク、30歳。1952年、ホレス・シルバー、24歳。1953年、クリフォード・ブラウン、23歳。1953年、ケニー・ドリュー、25歳。1955年、ハンク・モブレー、25歳。1956年、ジミー・スミス、31歳。1956年、リー・ モーガン、18歳。
どこかで見聞きした名前だといいが。これは、彼らがBLUE NOTEレーベルで、初リーダーアルバムを録音した年と、その時の年齢である。ジャズ・ジャイアンツと呼ばれる彼らは、BLUE NOTEからデビューした。
孤高のピアニストと呼ばれるモンクの2作目のリーダー作がPrestigeレーベルから出たのが、5年後の1952年。長くサイドマンに甘んじていたドリューのBLUE NOTEにおける2作目は8年後の1961年。ブラウンが自動車事故で他界したのが3年後の1956年。スミスやモーガンは、BLUE NOTEの看板プレイヤーとして、その後も数多くのアルバムを出し続けた。
BLUE NOTE レーベルは、常にその時代の新人にリーダー・アルバムのレコーディングの機会を与え、デビューさせてきた。弱小レーベルの悲哀で、売れっ子を使えなかったということは当然にせよ、彼らの可能性と素質を自分の感性で見出し、個人レーベルを経営し続けた、オーナーのアルフレッド・ライオンの信念には驚嘆させられる。彼は、新人のリハーサルに対しても、きちんとギャラを払っていたことが知られている。
今回は、クリフォード・ブラウンの再来と言われた、リー・モーガンのLee Morgan / Vol.3 を紹介しよう。作、編曲はベニー・ゴルソン。録音は1957年だから、彼はまだ19歳。I remember Cliffordでの叙情的なプレイを聴いて欲しい。彼はJAZZシーンの最先端を走り続け、1972年にステージの合間で、愛人に射殺された、クールなトランペッターであった。
(JHS-JAZZ 山田)