『いま恐竜が生きていたら』
- 作者: ドゥーガルディクソン,小畠郁生,北川宏美
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2008/12/18
- メディア: 単行本
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まずは草食恐竜の紹介だ。最初はウロポセイドンと象の群れである。人間が象の脚の間を通り抜けれるように、象が恐竜の脚の間を通り抜けれるほどの大きさだ。ピラミッドを背景にした砂漠ではラクダとオウラノサウルスが並んで暑さに耐えている。可愛い。空港では最長の草食恐竜であるセイスモサウルスがのそのそと歩き回り通行の邪魔をしている。
肉食恐竜の章ではキツネと同サイズのコエロフェシスが街角の残飯を取り合っている。競馬場ではダチョウのような姿をしたストルティオミニスが馬と競争をはじめている。サバンナでは肉食恐竜のケラトサウルスがライオンの群れに倒されようとしている。群れの力が勝るらしい。
海の恐竜、空の恐竜と章は進み、やがて恐竜が絶滅した隕石仮説、層位学、古生物学、プレートテクトニクス、大規模気候変動、進化、恐竜の子孫としての鳥類と続いていく。ないものといえば酸素濃度の低下と恐竜の繁栄の関連くらいなものである。
各章ではもしも恐竜が生きていたら、草食恐竜は食用になる可能性があり牛・豚などは見向きもされずに野生化しているかもしれないし、肉食のベロキラプトルは番犬ならぬ番恐竜になるかもしれないとくすぐる。あきらかに子供向きの本なのだが、写真がきれいなので大人でも買える本だ。