永田町の回転ずしは・・・

「政治家の名言・格言を学ぶ最強の処世術100」というサブタイトルがついている。しかし、実際にそんな処世術が必要なのか、そんな処世術を使って恥ずかしくないのかという疑問を持つようになる妙な本である。著者は自民党新進党民主党などの事務局を歴任し「新党請負人」として有名な人らしいのだが、最も政治家らしい人なのかもしれない。

政局のそれぞれや政治家の人柄について一見批判的なのだが、よく読むと永田町そのものに愛情を持っていることにじみ出る。それにしても金丸信の「馬糞の川流れ」には笑った。馬糞は固いようでも水につけるとばらばらになるそうで、野党の結束の弱さを批判したときの言葉だそうだ。