『大人げない大人になれ!』 出版の後日談

このブログの昔からの読者はお気づきのとおり、本書はこのブログにいただいたコメントとそれに対するボクのコメントバックがベースになってます。もちろん、それらを直接引用したりしていませんが、若いひとたちと話していて、無駄ではない自分の体験などもあるかもしれないと本書を作りました。

「作りました」というのは、本書のあとがきにも書きましたとおり、原稿は石田忠司君という息子とも言ってよい年齢の元インスパイアの部下に書いてもらってます。そのために今年は膨大な時間を二人で過ごしてきました。昨夜は打ち上げでした。1つのモノを世に出すというのは感動することしきりでした。

さて、いくつかのブログで紹介いただいてます。これから批判的なものも増えるでしょうから、いまのうちにボクにとって嬉しいブログのリンクを張っておきます。


ビジネス書を読まないという建前のボクは、じつはこの方のブログを何度か読んでいたりします。また付箋の貼り方はボクとまったく同じです。
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51753302.html

ネタばれです。山本君のビジネスもいい意味でバカバカしいので、個人的には応援してます。
http://blog.sowxp.co.jp/ichizo/2009/11/3266.html

1500円に価値があると言っていただいて嬉しいですが、もし次に本を出す機会があったらやっぱ新書か文庫で安いヤツにします。1500円は本当に申し訳ないです。
http://www.ikomaru.com/aki_note/?p=5636

じつは北川知事時代に三重県の顧問をしてました。三重だけでなく、地方と東京の知的刺激のレベル差は大きいと思います。ここをなんとかしなければ日本はまずいと思います。少しがんばります。
http://blogs.yahoo.co.jp/nhhllhk/22287823.html

カラーページにオタクおじさんが人生を楽しんでいる写真を載せました。じつはこの数十倍。数百倍の人々がそこら中にると思います。みんな隠れているようです。
http://www.monotone.jp/blog/archives/4802

本当にボクは生まれてきた時代が良かったと思います。運も良かったと思います。とはいえ、死ぬときに「あー、面白かった」と言える可能性がることは誰にも共通するかもしれません。
http://blogs.yahoo.co.jp/kyokuhoku55/59191320.html

ね、鈍感力でしょ! まじにボクは鈍感なのですよ。
http://commonsmarker.com/mark/21481

ボクの本を探して読んでくれてるってのは、もうかなりの本読みだと思いますよ。
http://get-set-go.blogzine.jp/myway/2009/11/post_e2b6.html

wikipediaに寄附を!

社会人の人たちは、いままさにwikipediaに寄附してほしい。あと6億円ほど必要なのだ。wikipediaがない人類の未来など考えられない。未来永劫の人類全体の財産だと思う。

ビルゲイツが財産の0.01%を寄付するだけでも何十年もwikipediaは活動できるだろうが、それではみんなの、人類のwikipediaにならない。賢いビルは絶対にそんなことをしないだろう。

極端なことをいうと人類はwikipedeiaを生み出すために生まれてきたのかもしれないと思う。50年後、100年後のwikipediaを考えてほしい。それを初期のころにサポートしたという名誉は代えがたいものだろう。

想像してみよう。いまから50年後。20歳の人は70歳だ。孫がいる年齢だ。その孫にいうのだ。「お爺さんはいまから50年前、wikipediaが6億円なくて困っていたときに世界中のみんなと寄付して存続させたのだ」と。

いますぐwikipediaに寄付を!(バナーを叩いてください)

『第二の男』

第二の男

第二の男

月刊FACTAに同じ表題で連載されていたものの書籍化である。歴史の準主役であった人物の短い評伝だ。土方歳三藤沢武夫リシュリュー諸葛亮、ウォルシンガム、大久保利通チェ・ゲバラポチョムキン豊臣秀長タレイラン直江兼続の11人が取り上げられている。

それぞれの章の扉に人物画や写真が添えられている。教科書などで見たことのあるものばかりなのだが、改めて眺めてみると土方歳三大久保利通チェ・ゲバラの3人だけがまさにイケメンだ。しかし、3人だけが殺されている。残りの8人は病没などである。

死亡年齢順に土方(34)、ゲバラ(39)、大久保(49)、ポチョムキン(52)、秀長(52)、諸葛孔明(54)、リシュリュー(57)、ウォルシンガム(58)、直江兼続(69)、藤沢武夫(84)、タレイラン(84)だ。

殺された3人と現代人の藤沢武夫を除くと、まさに信長が桶狭間の戦いの前に舞ったという幸若舞「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」のようだ。近代までは50歳前に仕事をなさねば、残された時間は少なかったのである。

ところで、じつは「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」は人間の寿命は50年である、という意味ではない。人間界と天界の時間の進みが違い、人間界の50年は下天という天界では1日だというほどの意味だ。信長がこれを誤解していたとは思われないから、桶狭間に赴くときにこの「敦盛」を舞ったからといって、決死の覚悟だったというのは正しくないかもしれない。彼は勝つつもりで出陣したのだと思う。

本書は短い評伝の集積だから、好きな人の項目を読めば良いと思う。立ち読みで良い。新書サイズだったら通勤や通学に気軽に持てるのでお勧めだった。