青木薫の「科学者は自らの学説に殉じるべきか」

HONZに寄稿いただいている「青木薫のサイエンス通信」の最新記事は「科学者は自らの学説に殉じるべきか」ガリレオをテーマにした戯曲をかいたブレヒトを論じたニューヨーカーの記事についての論考である。結語は「今日的な科学者の社会的責任といった文脈からすれば、がらりと違ったニュアンスを帯びる大きなテーマになる」と。素晴らしい!

まさに生命科学の最先端や、物理学における人間原理など、既成宗教などとの関わりあいだけではない、新しい哲学の創生を促し、求めるような自然科学の蠢きがある。いっぽうでガリレオはボクにとって最高位の科学者である。その存在はニュートンアインシュタインを超えると思う。そんな感慨も持ちながら青木さんの寄稿文を読んだ。

こんな面白い文章は、自画自賛ながらHONZならではだと、つくづく思う。