「本のキュレーター」 決定通知

警察の誕生 (集英社新書)

警察の誕生 (集英社新書)

最終的に60名を超えるご応募いただきました。ありがとうございました。今回参加いただく8名を決定いたしましたので通知いたします。今回の審査にあたっては「読書傾向」と「書評の営業力」を重視しました。

「読書傾向」では、いわゆるビジネス本や経済本が、お勧め10冊中2−4冊であることを第1の条件としました。0冊では経済社会から距離のある専門的読書人の可能性がありますし、5冊以上ではビジネス分野の専門読書人だと仮定いたしました。書評の読者の多くは現役ビジネスマンだと思われます。そのビジネスマンたちが日ごろあまり手にしない本をお勧めするのが、本講座におけるキュレーターだと考えています。

「書評の営業力」とは書評を読んだ読者が、その本を買いたくなる程度を示しています。8名中2名の書評は満点でした。まさしく書評を読み終わってすぐアマゾンをポチってしまいました。逆に、いわゆる要点列挙型書評は評価が低くなります。内容をまとめることではなく、いかに面白い本かを伝えることも、本講座におけるキュレータだと考えてます。

今回はこの2つのポイントで参加者を選ばせていただきました結果、受講者は荒井文月さん、久保洋介さん、栗下直也さん、鈴木葉月さん、高村和久さん、土屋敦さん、村上浩さん、山本尚毅さんの8名に決定いたしました。

結果的に参加者の職種はバラエティに富んでいて、料理研究家、エンジニア、商社マン、マーケッター、新聞記者、絵描き、経営者などです。平均年齢は31.6才(25才〜41才)となりました。

以下に8人が選んだ2010年のトップ10から、面白そうだと思われた本を示します。『ガンディーの経済学』『デザインイノベーション』『装丁問答』『バッハの暗号』『マニ教』『いれずみの文化誌』『日本の路地を旅する』『黒檀』『初めて台湾語をパソコンに喋らせた男』『美墓』『哲学する赤ちゃん』などで、これからの書評に期待が持てます。

尚、第1回の受講者からのフィードバックをいただき、第2回については実行の有無も含めて検討いたします。惜しくも参加が叶わなかった方は次回をご期待ください。

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参加者各位への連絡
別途メールを差し上げますが、本ブログの読者もバーチャルに参加できるよう、以下については公開で連絡いたします。

2月の課題図書は『警察の誕生』菊池良生 集英社新書とします。参加者各位は各自調達のうえ、1月26日までに自身のブログに書評をアップしてください。文字数は最低1000字。

また、参加者各位はご自身が選んだ本の書評もブログにアップしてください。期限は2月については変則的に1月26日までとします。文字数は最低1000字。

第1回は1月19日、株式会社インスパイアに7時までにお集まりください。この日はオリエンテーションのみを予定しています。第2回は2月2日です。

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