食糧自給率を上げるために

http://d.hatena.ne.jp/founder/20090918/1253222886
自給率をあげるために、北海道を真っ平にすると、土砂を捨てる場所に困りそうだということに気が付いた。なにしろ大雪山連峰などがあり、最高標高は2000メートルを超える。ヘタに北方に捨てると領土問題が起こりそうだ。南に捨てると本州と地続きになってしまい、せっかく青函トンネルを作った意味がなくなってしまう。

そこで八郎潟有明海で有名な、農水省お得意の埋め立てをやってみよう。農水省が子供に対してまで、盛んに自給率向上の運動をしている背景には、もしかすると超巨大埋め立てを目論んでいるのかもしれないからだ。
http://www.agriworld.or.jp/agrin/agrin1/set_rate.html



まずは埋め立て候補地探しだ。
http://www.seto.or.jp/seto/kankyojoho/sizenkankyo/gaikyo.htm
によれば

東京湾 1380平方km、平均水深45m
伊勢湾 2130平方km、平均水深17m
大阪湾 1447平方km、平均水深30m
瀬戸内海 23203平方km、平均水深38m

であるから、合計面積は28160平方キロで、エーカーに換算すると696万エーカーになる。

日本が輸入する3大穀物のとうもろこし、大豆、小麦の生産には1430万エーカーが利用されているので、

この4つの海域を埋め立ててて農地化すると、自給率は40%から70%に跳ね上がる。埋め立てに必要な土砂は合計面積X平均水深だから、1070立方km程度だ。

ところで富士山の標高は3776m、体積は1397立方kmだ。すっぽり埋まる計算になる。富士山を失うのは、すこしもったいないような気もする。
http://www.fujisan-net.jp/data/article/1021.html



えっ!それでも自給率を100%にしたいって?

東京23区の面積は意外にも621平方km、すわなち15.3万エーカーもある。3穀物の100%自給に必要な面積は1430万エーカーだから、東京を覆いつくす100階建てほどのビルを作り、LED光源で栽培する植物工場を建設すれば可能だ。この場合、田園調布も、羽田空港も、とげぬき地蔵もすべてビルに埋まる。

ちなみに、六本木ヒルズ・タワーは5000平方mだから、1.235エーカーだ。このビルの階数を増やして、1158万階建ての農業ビルにすると食糧自給率は100%だ。ビル1階分は3.5mだから新六本木ヒルズは4万kmほどの高さになる。静止軌道高度は3万6000kmだから、それを上回る。ビルの屋上に小惑星などの充分な質量を付ければ、軌道エレベータとしても使えるかもしれない。

しつこくて恐縮だが、このような思考実験はじつに楽しい。