『魚には水、私にはワイン』
魚には水、私にはワイン―Pisces Natare Oportet.
- 作者: 中川一三
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2009/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ワインは全てネットで買う。《京橋ワイン》で「ロバート・パーカー絶叫! 信じられない爆発的人気」とか《ドラジェ》で「すべて金賞受賞ミラクル6本セット」などの1本2000円以下、限りなく1000円にちかいワインをセットで大人買いするのだ。安いのだがこれが意外にも、とても美味しいことが多い。もちろん1本数万円のワインはもっと美味しいのだろうが、根がケチくさいのでとても自分では買う気になれない。
ところで本書はカリフォルニアワインの薀蓄本だ。著者はカリフォルニアワインの第一人者であり、日本の政・財・官・学・芸などあらゆる分野の第一人者たちをワイン好きにした張本人なのだ。本書でも驚くべき多数の有名人が著者の自宅でワインを飲んでいることが記述されている。白状すると、ボクも著者が不在のときのご自宅に上がりこみ、息子さんに高いワインをおごってもらったことがある。おいしいスナックと1杯の美味しいワインをいただいて、クラっとした記憶がある。この世界に入ってはいけないと本能が囁いた。あまりにも奥が深そうなのだ。
ともあれ、本書はワイン好きなら読むべきだ。ワインにどんな気持ちで向き合うべきかがよくわかる。音楽や読書などの他の趣味の人にとっても、自分の趣味との付き合い方を知るための良いテキストになろう。真剣に趣味と付き合い、仲間を得て飽きない幸せを感じることができるのだ。