東海道ライン 全線・全駅・全配線 第1巻 東京駅ー横浜エリア
東海道ライン 全線・全駅・全配線 第1巻 東京駅ー横浜エリア (【図説】日本の鉄道)
- 作者: 川島令三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: 単行本
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東海道ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 大阪エリアー神戸駅 (【図説】日本の鉄道)
- 作者: 川島令三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: 単行本
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この本は3月に第1巻が刊行され、11月に第10巻が出て完結するらしい。目玉は「配線路線図」だ。東京から横浜までのJRや私鉄はもちろん、地下鉄やモノレールまで全ての路線を網羅している。駅名中心の地下鉄路線図などと異なるのは、配線路線図には地面に敷かれている全ての線路を網羅していることだ。つまり、引込み線や待避線、ポイント、分岐、ホーム形式などあらゆる線路情報が一枚の図面に集約されているのだ。
昭和島車両区には5方分岐と3箇所の3方分岐があるなどがわかる。米軍港湾輸送施設には本線と繋がっていない線路も敷かれている。複雑な場所には現場の写真も付属していてじつに分かりやすい。だからなんなんだ、と言われると非常に困る。ああ、ここで機関車を切り離して、ここで貨物列車を組み立てて、なるほどこうやって機関車を反転させるんだね、などと想像するのが楽しいのだ。
東海道新幹線の15番ホームと16番ホームが湾曲していたんだとか、千代田線の霞ヶ関駅の島式ホームには上り下り両方の車両が入ることができるんだとか、都営三田線の御成門駅には引上線があり、ここで地下鉄は反転できるんだとか、見れば見るほど面白い。
本書には駅構内大解剖図というちょっと期待はずれのコンテンツや、全駅データという増量っぽいコンテンツも含まれているが、なんといっても本編の「配線路線図」が面白すぎる。ビニールカバーも標準装備されていて持ち運びを考慮してある。新潮社の『日本鉄道旅行地図帳』がどちらかといえば書斎系だとすると、本書はこれ1冊とカメラをもって出かけてみるかという雰囲気だ。