『これを英語で言えますか? デラックス』
- 作者: 講談社インターナショナル
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どんな単語が必要かを本書から抜き出してみよう。「よだれ」「はいはいする」「おんぶ」「うんち」「おむつ」。これらを知らなくては英語国民の幼児の半径1メートル以内には恐ろしくて近寄れない。コンピュータ用語でも危ない。「暗号化」「強制終了」「メル友」「迷惑メール」などは対応する英語がなかなか思いつかないかもしれない。
スポーツ用語はもっとも注意が必要だ。和製英語が溢れているからだ。野球の「ナイター」は英語では「ナイトゲーム」であることは有名だ。ほかにも「オープン戦」→「exhibition game」「アンダースロー」→「underhand pitch」「デッドボール」→「hit by a pitch」とぜんぜん違う。アメリカ人と野球を見に行くのには勇気がいる。ゴルフもすごい「バンカー」→「sand」などのほか「池ポチャ」「テンプラ」などの単語を知らないと、ティーグランドで自分のショットを嘆くことすらできない。
それどころか、もっと基本的な英単語を多くの日本人は知らない。自分の「胴」「へそ」「もも」「こめかみ」「まつげ」など簡単に思い出せない。生活しようにも「蛇口」「ざる」「コンロ」「ポリ袋」「可燃ごみ」「加湿器」「裏地」「裾」「ジャージ」などを知らないと面倒なことになる。
本書では扱っていないのだが、地球温暖化、企業献金、ゼネコン、統合、移植医療、拉致問題、銃乱射、財政難、太陽光発電などを知らなくては今日付けの新聞が読めない。英語がうまくなりたければ何よりも単語を覚えるべきだという理由がここにあるのだ。